小樽商科大學
三浦群來
五月初的某一天,當我在小樽火車站站前等候巴士的时候。有五位中國游客站在我面前。我漫不經心地看着他們。他們拿着旅游資訊中心派發的櫻花地圖,指着巴士路綫圖說「手宫」。我想他们要去手宫公園看櫻花。
但是從這裏出發的巴士是開往小樽商科大學的。我不知道該如何告訴他們。我認爲如果有五個人的話,坐計程車前往可能比較好。但是我想他們除了想享受目的地的樂趣之外,還有在前往目的地時的樂趣。所以想使用當地的巴士。
我心想如果在没有被問到的情况下跟他們打招呼,是否是一種「侵犯」?但是旅行的時間通常是很短的,如果能减少時間的損失,或許就能充分享受小樽的觀光的樂趣。
我開始在腦中構思英文單詞,想辦法怎麽樣用英語向他們解釋。但是這些英語單詞平常就不大常用,很多都想不起來,還有擔心介詞的排列是否正確等等…首先,我不知道如何解釋去手宫巴士站的位置,我對此只有模糊的記憶。當我感到無可奈何時,我想到了一個好主意。
下火車的學生很快就會到來排隊轉乘巴士了,請首先來到這裏的學生幫忙吧!
「請問可以幫一下忙嗎?」我向一位男同學打了招呼並解釋了情况。他向我確認了要點,問了我去手宫巴士站的位置。
「我可以带你們去那裏嗎?」他走近旅客,確認了他们的目的地是手宫,並告訴他們前往手宫的巴士站不是在這裏,他會帶他們到正確的地方。走了幾公尺後,游客們詢問這次導覽是否要收費。「It's free.」(免費的)他笑着回答說。距離我們要去的巴士站大約有100公尺。當我们到達那裏時,他告訴游客們可以乘坐②或③號巴士到達手宫。
當我們回到原來的巴士站時,25分鐘後發車的巴士已經在等候了。從我們在車上的交談中,我得知他是小樽商科大學三年級的學生,在小樽出生長大,是地道的「小樽小子」。我心中燃起了希望,小樽的未來是光明的。
我看着他背著黑色的書包,在櫻花樹下走過,登上了教學樓的樓梯。
因為我的「多管閒事」而波及到他,在此向他道謝!「小樽小子 萬歲!」
在小樽火車站前面等待巴士的小樽商科大學的大學生
前往商科大學的巴士站
春天的手宮公園
後記
這篇文章是小樽的作家三浦群來女士在2018年5月時寫的作品。前幾天在小樽火車站碰到了她。得到作者的允許,將此翻譯成中文。在這快要到雪花飄零的季節裏,看一看櫻花的照片,聽一聽暖心的故事。使我們更有盼望、更有力量去渡過這難熬的冬天。
「冬天到了,春天還會遠嗎?」
原文
5月初旬のある日、私は小樽駅前でバスを待っていた。私の前には5名の中国人旅行者が立っている。私は彼らの様子を何気なく見ていた。観光案内所で配布しているさくらマップを手にし、バスの路線図を指しながら「Temiya」と話している。もしかしたら桜を見るために手宮公園を目指しているのだろうか。
ここから出発するバスは、小樽商科大学行きである。
私は彼らにどのように話したら良いか迷った。5名ならばタクシーを利用するのも良いのではないかと考える。だが目的地そのものを楽しむ他に、移動する楽しみもあるのだ。彼らは路線バスを利用したいのかもしれない。
次に尋ねられてもいないのに、こちらから声をかけるのはお節介ではないのかと考えた。だが旅行中の時間は限られている。時間のロスを減らせば、少しでも多くの小樽観光が楽しめるかもしれない。
私は頭の中で、どのように説明しようか英語を組み立て始める。だが、使い慣れていないと単語が思い出せず、前置詞は合っているのかなどと不安が付きまとう。そもそも記憶の曖昧な手宮行きのバス停の位置を、どのように説明すれば良いのかが分からない。弱気になった私に名案が閃いた。
ここから出発するバスは、小樽商科大学行きである。
私は彼らにどのように話したら良いか迷った。5名ならばタクシーを利用するのも良いのではないかと考える。だが目的地そのものを楽しむ他に、移動する楽しみもあるのだ。彼らは路線バスを利用したいのかもしれない。
次に尋ねられてもいないのに、こちらから声をかけるのはお節介ではないのかと考えた。だが旅行中の時間は限られている。時間のロスを減らせば、少しでも多くの小樽観光が楽しめるかもしれない。
私は頭の中で、どのように説明しようか英語を組み立て始める。だが、使い慣れていないと単語が思い出せず、前置詞は合っているのかなどと不安が付きまとう。そもそも記憶の曖昧な手宮行きのバス停の位置を、どのように説明すれば良いのかが分からない。弱気になった私に名案が閃いた。
間もなく電車を降りた学生がここに並ぶはずだから、一番初めに来た学生にお願いしよう!
「お手伝いしていただいても良いですか」と男子学生に声をかけた私は、今までの状況を説明した。
彼は話の要旨を確認し、手宮へ行くバス停の場所を私に聞き、「そこまでお連れしましょうか」と提案する。
旅行者に声を掛けた彼は、彼らの目的地が手宮ということを確認すると、そこへ行くバス乗り場はここではないので、正しい場所に案内すると言った。
数メートル歩いたところで旅行者のひとりが、この案内は有料なのかと尋ねる。
「It's free.」
彼はにっこりと答え、目的のバス停までは100メートル位だと言った。そこに着くと彼は、バスの系統番号が②または③に乗車すると手宮に行けると案内する。
彼は話の要旨を確認し、手宮へ行くバス停の場所を私に聞き、「そこまでお連れしましょうか」と提案する。
旅行者に声を掛けた彼は、彼らの目的地が手宮ということを確認すると、そこへ行くバス乗り場はここではないので、正しい場所に案内すると言った。
数メートル歩いたところで旅行者のひとりが、この案内は有料なのかと尋ねる。
「It's free.」
彼はにっこりと答え、目的のバス停までは100メートル位だと言った。そこに着くと彼は、バスの系統番号が②または③に乗車すると手宮に行けると案内する。
元のバス停に私たちが戻ると、25分発のバスが待機していた。
車内での会話で、彼は小樽商科大学の3年生、小樽生まれの小樽育ちで生っ粋の樽っ子と分かる。心の中に、小樽の未来は明るい、という希望が膨らんだ。
黒い鞄を肩から掛けた彼は、満開の桜並木の下を歩き、講義棟の階段を上っていった。
私のお節介に巻き込んでしまった彼に、この場をお借りして改めてお礼を申しあげたい。
「樽っ子、万歳!」
車内での会話で、彼は小樽商科大学の3年生、小樽生まれの小樽育ちで生っ粋の樽っ子と分かる。心の中に、小樽の未来は明るい、という希望が膨らんだ。
黒い鞄を肩から掛けた彼は、満開の桜並木の下を歩き、講義棟の階段を上っていった。
私のお節介に巻き込んでしまった彼に、この場をお借りして改めてお礼を申しあげたい。
「樽っ子、万歳!」
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